全国からスターが集結し、ファン待望の「SG第24回オーシャンカップ」がいよいよ7月10日に開幕する。当地でSG戦が開催されるのは2014年10月のボートレースダービー(優勝者は地元・仲口博崇)以来、約5年ぶりとなる。「オーシャンカップ」の選出基準はG1、G2での優勝戦得点上位者。つまりG1、G2で結果を残さないと出場できないレースで、SG戦の中でもレベルが高いと言える。さらに今年から優勝賞金が3,300万円にアップされ、いつも以上に壮絶なバトルが繰り広げられるのは必至の状況。
 そんな中、主役はやはり地元の大スター・池田浩二(愛知)で異論はないはず。当地での池田の強さは“半端ない”。現在、当地では2016年2月から15節連続優出中で、しかも4連覇中。その内容もすごいもので、特に今年行われた2度のG1周年では2連率がそれぞれ31%、16%というワースト級のモーターを引きながらのVだから恐れ入る。2013年のグランプリ以来10度目のSGVへ、今節も魂の走りをみせる。
ただ、そんな池田に難敵がずらりとそろう。その1番手が昨年のMVP・峰竜太(佐賀)。2019年の後期適用勝率でもトップをキープし、今や安定感はボートレース界随一といっても過言ではないだろう。勢いなら今年3月戸田クラシック、5月福岡オールスターとSG連続Vの偉業を達成した吉川元浩(兵庫)に軍配があがる。当地ではG1Vの実績もあり、今節も大いに期待できる。今年の当地1月G1周年でフライングに泣いた桐生順平(埼玉)も忘れてはならない存在。持ち味の超迫力ターンで今節もファンの度肝を抜く。他にも瓜生正義(福岡)菊地孝平(静岡)井口佳典(三重)石野貴之(大阪)とV候補を挙げたらきりがない。

地元では池田の他に赤岩善生(愛知)平本真之(愛知)河村了(愛知)、多摩川SGグランドチャンピオン優勝で出場権を手にした柳沢一(愛知)の4選手が出場。気合の走りに注目したい。

 オーシャンカップは1995年に制定され、1996年から施行された国民の祝日でもある「海の日」を記念して創設されたSGレース。 そのため正式名は「海の日記念オーシャンカップ競走」だ。今年で24回目を迎えるが、1996年に住之江で開催された記念すべき第1回覇者はモンスターと呼ばれた野中和夫(現在は引退)。2コースからのまくり圧勝劇だったが、2着に入ったのがオーシャンカップ最多のV4を誇る当時26歳の王者・松井繁(今節は不出場)。
 ただ、オーシャンカップ男と言えば石野貴之の名が真っ先に浮かぶ。石野は2010年丸亀のオーシャンカップでインから豪快逃げを決め、SG初優勝を飾ると2015年三国、2016年鳴門と連覇し通算3V、さらに2012年尼崎、2018年若松にも優出と、この大会での相性は抜群。今節も熱視線を注がれる1人だろう。
 そして昨年のMVPである峰竜太も2017年丸亀のオーシャンカップがSG初Vで、これをきっかけに一気にスーパースターへと駆け上がった相性のいい大会。
 チャレンジカップの次に新しいSGレースだが、常にボートレース史に残る名勝負が繰り広げられてきている。今節も豪華メンバーが出そろって、今まで以上の名勝負が十分に期待できるだろう。

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