BOAT RACEとこなめ

 季節は夏から秋へ、ゆっくりと移り変わろうとしている。そんな時季に開催されるのが「開設70周年記念競走GⅠトコタンキング決定戦」。8月31日から6日間にわたり、ハイレベルの壮絶バトルを繰り広げる。今回は節目となる70周年。ここまで名レーサー達が、数々の筋書きのないドラマを演じてきた。果たして、今年はどんな結末が待っているのか?6日間、全72レースをじっくり堪能したい。
 そんなシリーズの主役候補No.1は、6月の徳山グランドチャンピオンで平成生まれ初のSGレーサーとなった地元の磯部誠(愛知)。その磯部は次の児島オーシャンカップでも準Vと勢いは止まらず、今年の獲得賞金(8月1日現在)は石野貴之に次いで第2位につける大躍進。次なる目標である地元周年初Vへ、総力戦で臨む。
 同じ地元の平本真之(愛知)も大きな期待が懸かる。今節は大エースの池田浩二がF休みのため不在。それだけに磯部、そして平本に地元ファンの熱視線が注がれるのは当然。その平本は、今年はまだビッグタイトルはないが、グランドチャンピオンで優出するなど、いつも通りの安定した走りで、今年の獲得賞金は第14位。61周年以来、2度目の地元周年Vへ、気迫の走りを披露する。
 そんな地元ツートップを脅かす遠征陣も豪華な顔ぶれ。まずは昨年の当地でのSGダービー覇者で昨年MVP男でもある馬場貴也(滋賀)。その馬場は今年のオーシャンカップでは悔しい敗戦(優勝戦1枠ながら6着)。馬場の今年の獲得賞金は第9位。得意水面で後半の反撃を開始する。
 昨年のSGグランプリ覇者の白井英治(山口)も有力なV候補。その白井は昨年のSGメモリアルファイナルで痛恨のフライング。そのペナルティーとしてSG1年間、GⅠ、GⅡを半年間除外となっていたが、GⅠはここから解禁となった。ただ7月に津でフライングを切り、今年のダービー出場もアウト。現在の獲得賞金順位は第37位で、11月のSGチャレンジカップ出場へ、ここからが正念場となる。
 他にも2014年のSGグランプリ覇者で今年の獲得賞金第5位の茅原悠紀(岡山)、SG5冠の濱野谷憲吾(東京)、SG9冠の今垣光太郎(福井)、SG2冠の中島孝平(福井)深谷知博(静岡) 、SGタイトルホルダーの片岡雅裕(香川)岡崎恭裕(福岡)らに加え、GⅠ2冠の西山貴浩(福岡)、今年4月宮島、5月児島とGⅠを連覇した島村隆幸(徳島)らもV圏内。
 磯部、平本以外の地元軍団も精鋭ぞろい。柳沢一(愛知)赤岩善生(愛知)吉田裕平(愛知)杉山正樹(愛知)ら総勢11選手がV戦線を熱くする。
 なお、初日、2日目の第12レースでドリーム戦が組まれており、そのメンバーが発表されている。初日が磯部、濱野谷、馬場、深谷、岡崎、茅原。そして2日目が白井、島村、平本、西山、佐藤翼(埼玉)、中島だ。

初日1号艇
4586

愛知

32
初日2号艇
3590

東京

49
初日3号艇
4262

滋賀

39
初日4号艇
4524

静岡

35
初日5号艇
4296

福岡

36
初日6号艇
4418

岡山

36
2日目1号艇
3897

山口

46
2日目2号艇
4685

徳島

32
2日目3号艇
4337

愛知

39
2日目4号艇
4371

福岡

36
2日目5号艇
4573

埼玉

34
2日目6号艇
4013

福井

43
※年齢は2023/8/1時点のものです。