BOAT RACEとこなめ

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レース展望

スパースター軍団が最高のステージで夢の競演!

 昔から「読書の秋」、「食欲の秋」、「行楽の秋」などと言われるように秋は何をやっても一番いい季節。ボートレースも例外ではなくベストシーズンと言っても過言ではないだろう。そんな時季に当地で開催されるのが、ボートレース界でもっとも権威と歴史がある「SG第69回ボートレースダービー」。25日から6日間にわたり、スーパースターたちによる超ハイレベルバトルが繰り広げられる。当地でSGが開催されるのは2019年オーシャンカップ以来3年ぶり、ボートレースダービーに限れば2014年以来、8年ぶりとなる。
 今年のボートレース界は戦国時代の様相を呈している。ここまでSGレースは5戦を終えたが、優勝者は全て異なる。おまけにSG初優勝が3選手もいる。そんな状況の中、賞金ランクにも異常事態が起きている。現時点でトップに立っているのは、何と今年SG優勝がない山口剛(広島)。その獲得賞金は8千万円弱だが、その山口から6位の池田浩二(愛知)までが1千万円以内という大混戦。年末の「SGグランプリ」への出場権を懸けたマネーバトルは、ラストスパートに入っており、今節は例年以上にヒートアップすることは必至で、一戦たりとも見逃せない。
 そんなシリーズの主役に指名するのは地元の大スター・池田。今年2月に当地で行われた「G1東海地区選手権」の優勝戦で痛恨のフライングを犯してしまった池田は、ペナルティーとして5月から半年間G1、G2を走れなくなる大ピンチ。そんな逆境の中、起死回生のホームランをかっ飛ばす。6月唐津の「グランドチャンピオン」で節目となる10度目のSG制覇を果たし、「グランプリ」出場へ当確ランプを灯したのだ。それだけに今節はリラックスした立場で臨めるのもいい方向に向かいそうなムード。悲願の地元でのSG初Vへ、究極のテクニックを披露する。
 池田以外の地元勢にも精鋭がそろっている。平本真之(愛知)をはじめ、磯部誠(愛知)赤岩善生(愛知)本多宏和(愛知)の面々。もちろん気合MAXで頂点を狙う。

 遠征組のトップはSG7Vを誇る毒島誠(群馬)。今年の賞金ランクは第5位。SGVこそないが、G1で2Vをマークするなど抜群の安定感。当地は2019年のオーシャンカップ(優出3着)以来の登場となるが水面相性は良く不安材料はない。そのオーシャンカップでVを飾った瓜生正義(福岡)もVの有力候補。今年選手会長となり、多忙を極めているが、それでも結果を残しているのはさすが。その瓜生の賞金ランクは第16位で、得意水面の当地で「グランプリ」出場を確実にしたいところ。現在の賞金トップである山口も当然、V争いに加わってくる。山口といえば今年6月当地でのG1周年覇者でもある。持ち味の猛烈スピード攻撃で、2010年平和島クラシック以来2度目のSGVも視野に入ってきている。
 他にも今年SGウィナーの仲間入りを果たした椎名豊(群馬)片岡雅裕(香川)に加え、桐生順平(埼玉)馬場貴也(滋賀)菊地孝平(静岡)松井繁(大阪)井口佳典(三重)濱野谷憲吾(東京)らの実力者も侮れない存在。
 なお、初日に行われるドリーム戦のメンバーが発表されている。1枠・毒島、2枠・池田、3枠・桐生、4枠・山口、5枠・田口節子(岡山)、6枠・磯部。

※データは9/15現在のものです。