

これまでの周年競走や同時期開催レースの
データを深掘りし、注目ポイントを解説!
全3回の更新で、トコタンキング攻略の
ヒントが見えてくるかも!?
※集計期間:当地周年「トコタンキング決定戦」直近3節
(2022/6/2~7、2023/8/31~9/5、2025/3/9~14)
過去3節分のGⅠトコタンキングにおけるコース別成績を見ると、やはりGⅠということもあり、1コース1着率は68.5%と年間平均よりも高い。気になるのは2コース1着率の低さ。数字にして6.5%とかなり低い。しかし、出現率の高い出目では、ベスト5のうち4つでランクインしており、2着や3着で押さえておきたい。
逆に、3コースは11.1%、4コースは9.2%と1着率が高め。3コースがスリットで先制してそれが決まる。4コースは3コースが攻めたところをまくり差しで突き抜ける。これが現代ボートレースのセオリーだが、当地では4コースが攻めることも多い。まくりとまくり差しが同じ11.6%と、出現率にも反映される形となっている。特に向かい風が強い日は、センターからの穴狙いが機能するので、この2つのコースに入る選手の特徴を知っておけば、高配当にありつけるかも。5コースと6コースはよほどの展開に恵まれないと1着の期待は薄い。
配当面では10倍~40倍台の割合が非常に高く、ド本命を狙うよりかは少しつく本線が狙い目。万舟率も16.2%と波乱決着は少なく、インを中心に予想フォーカスを組み立てよう。
※集計期間:2022/12~2023/2、2023/12~2024/2、
2024/12~2025/2に開催初日を含むレース
当地は海水面のレース場だが、外海とは水門で隔てられており、潮位変化の影響はほとんどない。競走水面は広く、1マークの幅は128メートルもあり、スピードを持って旋回できるのも特徴だ。
コース別成績では、根底として当地はインが強い傾向にあり、アウトコースが不利なレース場である。しかし、冬はイン1着率が54.4%とガクッと下がる。要因として考えられるのは、この時期は北西の季節風の影響を最も強く受けるからだ。向かい風が4メートル以上吹けば、ダッシュからの攻めが利き、特に4コースや5コースの1着率がグッと上がる。ただ、風が強すぎると安定板が装着され、周回短縮ともなると、イン有利になるのは変わらない。
また、注目すべきが『Vol.1 GⅠトコタンキング傾向分析』で2コース1着率が6.5%と低かったのに対し、冬の当地の2コース1着率は11.8%と5%も高かったこと。過去3大会は冬の時期に開催されていなかったので、今大会は2コースの出現率が高くなる可能性がある。
当地は季節を問わず、風向きがコロコロ変わるので、これがスタート勘を狂わし、波乱を呼ぶこともある。風向、風速は必ず確認してほしい。

石渡鉄兵
3716 / 東京
3年間 冬成績 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 勝率 | 7.22 | 2連率 | 52.2% | 3連率 | 70.4% |
| 出走 | 186 | 優出 | 8 | 優勝 | 3 |
2022年に息子・翔一郎のデビューに合わせて、父・鉄兵の快進撃が始まった。2023年関東地区選手権で約9年ぶりのGⅠ制覇。これに終わらず、2024年6月蒲郡周年、今年4月には福岡周年と3年連続でGⅠ優勝を達成し、10月には江戸川GⅡモーターボート大賞も優勝。愛息の存在が大きな原動力になっている。

下出卓矢
4415 / 福井
3年間 冬成績 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 勝率 | 6.80 | 2連率 | 52.4% | 3連率 | 66.5% |
| 出走 | 233 | 優出 | 11 | 優勝 | 3 |
2019年10月平和島周年、2021年12月江戸川GⅡモーターボート大賞、2024年12月三国周年と近年の特別戦での優出はこの3回だけだが、その全てで優勝と勝負強さを兼ね備える。下出の魅力はセンター域からのまくり一撃。当地では前回となる2024年9月戦を含め、4コースからまくっての優勝が2回ある。

大池佑来
4468 / 東京
3年間 冬成績 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 勝率 | 6.88 | 2連率 | 49.7% | 3連率 | 68.4% |
| 出走 | 177 | 優出 | 10 | 優勝 | 1 |
同グループの佐藤隆太郎がSGボートレースクラシックを制し、自身も年末を目指して奮起。4月住之江周年から8場所連続優出とペースアップし、10月多摩川周年で初となる年間GⅠ2度目の優出。「今年はそれなりにやれている」と手応えもバッチリ。今年当地でVを挙げているのも追い風に。

山田康二
4500 / 佐賀
3年間 冬成績 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 勝率 | 7.55 | 2連率 | 57.6% | 3連率 | 74.4% |
| 出走 | 203 | 優出 | 10 | 優勝 | 7 |
2017年当地GⅡモーターボート大賞で特別戦初制覇。それ以降に3回のGⅠ優勝をマークと今やトップ選手に。ちなみにこの3回のGⅠ優勝は、全て冬季に挙げたもの。山田にとっては吉兆なデータと言っていいだろう。2025年後期勝率(5月~10月)は自身2度目となる8点台の大台に到達と、好調な走りが続く。

岩瀬裕亮
4604 / 愛知
3年間 冬成績 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 勝率 | 7.21 | 2連率 | 54.4% | 3連率 | 73.8% |
| 出走 | 206 | 優出 | 12 | 優勝 | 4 |
2022年12月蒲郡正月戦、続く1月当地男女Wで連続優勝。2024年12月下関、今年1月三国優勝とこの3年の冬季に優勝は4回。GⅠは2014年当地60周年でGⅠ初優出を果たして以降、それを合わせると9回の優出を数えるが、未だタイトル獲得には至らず。そろそろ地元で悲願を叶えても良い頃だ。

末永和也
5084 / 佐賀
3年間 冬成績 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 勝率 | 7.34 | 2連率 | 56.6% | 3連率 | 71.7% |
| 出走 | 166 | 優出 | 9 | 優勝 | 4 |
124期の勝率1位にして修了レースも優勝し、デビュー前から評判は高かったが、2023年2月九州地区選手権で24歳の若さにしてGⅠ初優勝、今年2月には地元の唐津周年で2度目のGⅠ制覇と噂どおりの怪物ぶり。そしてこの秋、ボートレースダービーでSG初優勝。スター街道まっしぐらだ。
※集計期間:2022/12~2023/2、2023/12~2024/2、
2024/12~2025/2