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活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手を
それぞれピックアップします。
今月のおっかけスターである池田浩二は通算2,000勝達成をはじめ、地元蒲郡でのGⅠVやSG優出など今年も大活躍。獲得賞金ランキングも10月末時点で8位とグランプリ出場をほぼ確実としていた。そしてさらなる賞金上積みを目指し、勝負となる11月は多摩川GⅠ周年で優出3着と好調なスタートを切ったが、続く丸亀GⅠ周年で痛恨のフライング。池田は大きなハンデを背負ったまま、SGチャレンジカップに参戦した。
今大会の池田は0台スタートこそないものの、10台前半の安定したスタートから予選3日目までの得点順位は18位。勝負駆けとなる予選最終日ではインから1着、5コースから2着と一気に得点を上げ予選を突破した。続く準優勝戦では3コースからトップスタートを切り、1周1マークを全速ターン。差しを狙った2号艇・島村隆幸との2番手争いとなるもわずかに池田がリード。続く1周2マークで先マイから島村とのリードを広げ、今年3度目のSG優出を決めた。
優勝戦は5号艇で出場。レースは3号艇・地元の寺田祥が3カドから一発を狙うも、1号艇・河合佑樹が好スタートから1周1マークをイン先制。池田は内の艇をみながら最内を差し、バックストレッチで河合・寺田の後を航走。続く2マークで寺田に追いつこうとするも、引き波に飲まれ4号艇・土屋智則に逆転を許してしまう。その後も隊形は変わらず池田は4着でゴール。悔しい結果となったものの、今大会で賞金を大きく上積みすることができ、賞金ランキングも6位に上昇。逆転で2年連続トライアル2nd出場を確定させた。
池田は今年、SGにおいてこれまで手にしていないオーシャンカップとチャレンジカップのタイトル獲得を目標に掲げていた。チャレンジカップでは惜しくもその目標に届かなかったが、今年も記念戦線で戦い続けファンを大いに盛り上げた。いよいよ年末の大一番・グランプリが開幕。黄金のヘルメットの奪還で今年を最高の形で締めくくる。
昨年、地元愛知の蒲郡でSG初出場・初優出を果たした吉田裕平は、今年に入り当地で完全VやGⅢ初Vなど大活躍。さらに来期適用勝率も7.66とキャリアハイを記録している。そんな愛知が誇る若き強豪がついにビックタイトルを手にした。
舞台は好相性水面の丸亀で開催されたGⅠ周年。初戦をインで勝利した吉田は予選の5戦で3連対をキープ。さらにうち4戦が2連対を外さない好成績で予選を首位通過。準優勝戦も0台前半のスタートから逃げを決め、2022年12月以来のGⅠ優出を果たした。
優勝戦はSG覇者の毒島誠と吉田拡郎をはじめ、吉田以外全員がGⅠ覇者。強豪相手のイン戦で、吉田はコンマ11のトップスタートを決め、1周1マークを先制。誰も寄せ付けないターンでバックストレッチを堂々先頭で航走。その後も他艇との艇間を広げ、独走でゴールイン。GⅠ覇者の父・徳夫に憧れ、ボートレーサーへの道を歩みだした吉田が悲願のGⅠVを果たし父と肩を並べた。
優勝戦後の水神祭では大先輩の池田浩二、平本真之らトップレーサーが吉田を祝福。来年のSGボートレースクラシックへの出場権も獲得し最高の一節間となった。そして12月に吉田は年末の大一番・グランプリのシリーズ戦に初参戦。GⅠ初Vでさらに大きな自信を掴んだ吉田の活躍に大注目だ。