師走の第2弾は12日に開幕する「ニッカン・コム杯」。今節も4日間シリーズ。上位陣の実力は接近しているが、主役に指名するのは地元の河村了(愛知) 。当地でのVはここまで8回と、今節ではずば抜けた数字。ただ昨年2月以来、約1年10カ月当地での美酒がない状況。ここは是が非でもVを飾り、来年3月に当地で行われるGⅠ出場へアピールしたいところ。
その河村を実績でリードするのが、GⅠ6V、SG優出8回を誇る重成一人(香川) 。昨年は5Vをマークし、今年の戸田SGボートレースクラシックにも出場したが、今年はなんとここまで(11月13日現在)0V。来年に繋げる意味でもこのままでは終われない。2017年10月以来となる当地2度目のVへ、全力投球する。
和田兼輔(兵庫) も有力なV候補。2024年前期適用勝率では、13期ぶりにA2級に陥落するなど、実弟の和田拓也に押され気味だったが、新勝率(2025年前期適用勝率)では6.83をマーク、その内容も5優出3Vとかつての勢いが戻っているのは間違いない。持ち味の果敢な走りで当地初Vを狙う。
成長著しい松本純平(埼玉) もV圏内。近況は4期連続でA1級をキープ、そして新勝率ではキャリアハイとなる6.85は今節メンバーではトップクラスといえる成績だ(※西野雄貴が7.07で本来はトップだが、出走回数が71回でA1級の規定に届かず)。悲願のデビュー初Vを目指しての参戦となる。
他にも馬袋義則(兵庫) 、小山勉(埼玉) の現A1級に加え、新勝率でA1級に昇格する河野大(徳島) 、橋本年光(兵庫) 、さらには西野雄貴(徳島) 、丸尾義孝(徳島) 、松尾昂明(福岡) 、丹下将(愛知) 、三浦洋次朗(愛知) らにも要注意。
河村が当地9度目のVへ躍動!
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河村 了4308 / 愛知 / A1
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重成 一人3908 / 香川 / A1
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和田 兼輔4446 / 兵庫 / A1
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松本 純平5051 / 埼玉 / A1
ピックアップレーサー
困難を乗り越え完全復活だ!
和田とは筆者が尼崎担当時代(10年以上も前)によく取材をさせてもらっていた。初めてじっくり話をしたのは、大けがから復帰して間もない頃だと記憶している。真面目だが、時には冗談も言うし、相手に応じて話を合わせることができる頭のいい選手というのが第一の印象。和田のデビューは2007年5月尼崎。そして、その4カ月後の9月三国で6コースからのまくり差しで早くも水神祭を飾っている。デビュー期はこの1勝のみだったが、2着7本、3着7本の内容にかなり高い評価を受けていた。その後も順調に成長を遂げ、A級に昇格するのも時間の問題と思われた矢先、和田にとって悪夢が襲い掛かる。それは2008年10月当地でのこと。レース中の事故で左腕粉砕骨折・開放骨折の大けがを負ってしまう。その時の担当医師の見立てでは、「元に戻る可能性は低い」と言われるほどで、選手生命の危機に立たされた。それでも持ち前のガッツと懸命なリハビリにより、9カ月後の翌年7月尼崎で奇跡の復活を果たしている。それからすぐにA2級、A1級へと昇格していく。ただ、悲願のGⅠVにはまだ届いていない。それどころか2期前には13期ぶりにA2級に降格してしまう。
並の選手なら、ここからずるずると下降していくのだが、地獄を味わった和田には、それを跳ね返すパワーがある。次の期にA1級に復帰すると、新勝率では6.83をマーク。その内容も3Vと完全復活ムード。当地でのV実績はないが、時にはチルト3度に跳ね上げるなど、大けがを負ったレース場とは思えない攻撃レースでいつもファンを魅了する。
勢いが戻った今、初戦から熱視線を送りたい。
並の選手なら、ここからずるずると下降していくのだが、地獄を味わった和田には、それを跳ね返すパワーがある。次の期にA1級に復帰すると、新勝率では6.83をマーク。その内容も3Vと完全復活ムード。当地でのV実績はないが、時にはチルト3度に跳ね上げるなど、大けがを負ったレース場とは思えない攻撃レースでいつもファンを魅了する。
勢いが戻った今、初戦から熱視線を送りたい。
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和田 兼輔4446 / 兵庫 / A1
2024/10/25~ | 一般 | 住之江 |
141243![]() | ||
2024/10/15~ | G2 | びわこ |
416222![]() | ||
2024/10/3~ | G1 | 浜名湖 |
26転161355 |