4月宮島GⅠ周年優勝戦は悪天候のため中止打ち切りとなり、優勝者なしというなんとも締まらない幕切れとなったが、優勝戦に1号艇で乗る予定だったのが中野次郎(東京)だ。勝負ごとにタラレバはご法度だが、機力は節イチ級の仕上がりだったし、優勝戦が行われていれば、約10年ぶりとなる6度目のGⅠ優勝を達成していただろう。ただ、中野の実力を再確認できたのは事実。今回もシリーズリーダーにふさわしい走りを披露してほしい。
その宮島GⅠ周年で予選を18位で通過したのが若手の原田才一郎(福岡)。3期連続でA1級をキープと、当地でデビュー初優勝(2023年2月)を飾ってから着実にパワーアップしてきており、主力級の評価が必要だ。
中野に次ぐGⅠ3Vの飯山泰(東京)、自身唯一のGⅠ優勝を当地で記録する山本隆幸(兵庫)は復調途上であるが、当然V候補に名前が挙がる。中田元泰(香川)、渡邊雄一郎(大阪)、向後龍一(埼玉)、川原祐明(香川)、馬野耀(大阪)もV最前線へ。
地元は前期に自己最高勝率(6.44)を残した大須賀友(愛知)に注目したい。今節は弟子の松田真実(愛知)があっせんされており、師匠としての威厳を見せる場だ。
1月に産休から復帰し、5月までに7戦2優出している中村桃佳(香川)の浮上もありそうだ。
中野にシリーズリーダーの走りを期待!
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飯山 泰3940 / 東京 / A2
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山本 隆幸4025 / 兵庫 / A2
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中野 次郎4075 / 東京 / A1
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原田 才一郎5028 / 福岡 / A1
ピックアップレーサー
アイドル級の顔に秘めた芯の強さ!
松田真実に初めて会ったのは、今年4月に当地で開催された「GⅢオールレディース競走 レディース笹川杯」。「常滑は水神祭ができた水面だし、練習もたくさんしてきた。今節は予選突破を目標に頑張りたい」と前検日に力強い意気込みを語ってくれた。迎えた初日の1走は5コースから3着争いを繰り広げるも、届かずの4着。2日目は1、4枠に組まれ、前半のイン戦はポイントを上積みするチャンスと本人も当然それはわかっている。ただ、このレースでは外枠に女子では稀有なイン屋の池田奈津美がいた。想定通り、ゴリゴリ動いて2コースへ。慣れないイン戦に加え、前付けもされて深い起こしとなり、早いスタートを行かなければやられるという焦り。それが災いし、結果は痛恨のフライングコール。レース後に顔を合わせると、結果について「足は初日のレース後に整備をして、良くなっていて自信があった。だからこそ本当に悔しい」と涙で目を真っ赤にはらしていて、それ以上は聞けなかった。それでも、その後5走して舟券絡みが3回。フライングを切っていなかったら…。だが、当の本人は「気持ちを切り替えて、やることができました」とこの世界で戦うのに大切な切り替えの速さを持ち合わせていた。アイドル級のルックスで、実力も伴ってくれば、人気に火がつくのは間違いない。今節は師匠である大須賀友がいることは心強く、前回果たせなかった予選突破へ再チャレンジだ。
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松田 真実5272 / 愛知 / B2
2025/5/1~ | G3 | びわこ |
655642252 | ||
2025/4/7~ | G3 | 常滑 |
4F35226 | ||
2025/3/17~ | 一般 | 若松 |
416656 |