活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手をそれぞれピックアップします。
4月の愛知勢は好走が続き、なんと愛知支部全体で9Vという結果を残した。その中でひときわ目立つのが、細川裕子の津GⅢオールレディースの優勝。蒲郡PGⅠクイーンズクライマックスでの活躍が記憶に新しい彼女は、2日目前半のレースを除いてオール3連対という、圧倒的な実力を見せつけた。今回はそんな彼女の優勝戦での活躍に注目していきたい。
細川は優勝戦を1号艇で出走。このレースには、前出の蒲郡PGⅠクイーンズクライマックスのトライアルで火花を散らした相手である宇野弥生や浜田亜理沙が出走しており、気が抜けないレースだ。レースは枠なりでスタート。他艇がコンマ0台のスタートを切るなか細川はコンマ10のスタートで少し後れをとってしまうが、その後の1周1マークを無駄のない旋回で回り、真っ先にバックストレッチへ艇を進める。直線で首位を手にしたままレースは1周2マークへ。同じ愛知支部の選手である3号艇・宇野がしなやかなターンで2番手に台頭して細川の背を追い続けるが、細川はそれをものともせず1着でゴールイン。レースは134で決着。細川は今年初の優勝をGⅢの舞台で決めてみせた。
安定したレースで予選を勝ち抜き、準優勝戦も優勝戦も手堅く1着を収めてみせた細川。おっかけレーサー1月号でも取り上げたように、蒲郡PGⅠクイーンズクライマックスでのリベンジに燃えていることだろう。そんな細川だが、今回紹介したレースで見せた安定した勝利からも、実力がついているのは確か。ティアラ戴冠に向けてのこれからの躍進に要注目だ。
今回のおっかけフレッシュスターは吉田裕平。7点台後半の勝率を保持し、GⅠのタイトルも持つ彼だが、4月は出場した一般戦において、オール3連対での2連続Vを達成してみせた。今回は吉田が圧勝してみせた大村一般戦での優勝戦と、浜名湖一般戦での優勝戦を振り返っていきたい。
大村の優勝戦を吉田は2号艇で出走。1号艇には山口支部の強豪・白井英治が構えており、緊張感が走るレースだ。レースは枠なりでスタート。4号艇・永田啓二の1周1マークでの速攻にも動じず、内から艇を抜いていった吉田はバックストレッチに躍り出て首位の座につく。だが、吉田のさらに内側からは5号艇・永井源が迫っており、まだまだ気の抜けない状況。後方で激しい3番手争いが繰り広げられるなか、吉田は安定した航走で徐々に永井との艇間を広げ、2周バックストレッチでは首位を確実なものにする。そのまま吉田の勝利は揺るがず、レースは251で決着。永井の猛追を振りきり、栄えある優勝を手にした。
続いて浜名湖の優勝戦。篠崎仁志や仲口博崇など名の知れたA1級選手が舳先を並べるなか、吉田は2号艇からの出走。レースは124/365でスタート。1周1マークを内から回って真っ先にバックストレッチに躍り出るが、伸び足の僅かな差で1号艇・池田雄一に首位を奪われる。だが、吉田も負けてはいない。1周2マークを見事なターンで内から差し、首位を奪いかえす。そのまま順位は覆らず、首位を譲らないまま213でレースは終了。またもや吉田が優勝を収め、怒涛のオール3連対での2連続Vを達成する結果となった。
快勝中の吉田だが、彼には5月に丸亀SGボートレースオールスター、6月に戸田SGグランドチャンピオンという2度のSG出場の機会が与えられている。吉田はSG優勝歴こそはないものの、2023年の蒲郡SGボートレースダービーでは優出しており、強豪を相手に3着の結果を残している。今回のあっせんでも、優勝を視野に大きな爪痕を残すことに期待したい。