連載 ★ 追っかけレーサー

活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手をそれぞれピックアップします。

2025

 今月の「おっかけスター」は、鳴門GⅠ大渦大賞で優勝を果たし、今年4V&通算GⅠ15Vの快挙を成し遂げた池田浩二。経験に裏打ちされた冷静な判断と確かな技術で、節間を通じて安定した走りを見せた。
 GⅠ初日のドリーム戦を快勝した池田は、その後の予選でもオール3連対と抜群の安定感を発揮。得点率トップで準優勝戦1号艇に臨んだ。準優勝戦は枠なりの12/3456。スタートで3号艇・菅章哉がまくりを放つも、池田はその展開を冷静に見極め、小回りターンから最内を差した。バックストレッチでは2番手に浮上し、以降は着実にリードを広げて2着でゴール。好枠を活かしきれなかった悔しさを抱えつつも、優勝戦へと駒を進めた。
 迎えた優勝戦は、SG・GⅠ覇者がそろう豪華メンバー。池田は4号艇で出場し、レースは枠なりの12/3456でスタートした。再び3号艇・菅が鋭くまくりを仕掛け、2号艇・入海馨がブロックに動く中、池田はその最内を冷静に差し抜けた。バックストレッチで先頭に立つと、危なげない走りで後続を抑え、そのまま1着でゴール。準優勝戦の悔しさを晴らす見事な勝利で、鳴門GⅠ周年3度目の制覇を果たした。
 優勝戦後のインタビューでは、「思い描いていた100点の展開でした」と笑顔で振り返った池田。この優勝で賞金を大きく上積みし、トライアル2ndの出場をより確固たるものにした。年末のSGグランプリでの活躍も見逃せない。

今月の追っかけスター!

○:準優出
●:優出

  • 9/4~10平和島
  • 566
  • 9/13~18鳴門
  • 112123
  • 9/25~30常滑
  • 113331333
2025 9月30日時点
  • 児島
  • 戸田
  • 蒲郡
  • 鳴門

 今月の「おっかけフレッシュスター」は、宮島で開催されたPGⅠヤングダービーを制し、GⅠ初優勝を飾った前田滉。今回3兄弟そろって出場した記念すべき大会の準優勝戦、優勝戦を振り返る。
 予選では激しい競り合いの中で3着、4着が2本ずつと苦戦する場面もあったが、得点率11位タイで予選を突破し、準優勝戦は4号艇での出走となった。枠なりの123/456でスタートすると、スリット付近で勢いよく前に出た前田は1マークで果敢にまくりを狙うが、1号艇・新開航の先マイに阻まれブロックされる。バックストレッチでは前田、2号艇・高橋竜矢、そして最内を差した5号艇・勝浦真帆による激しい2番手争い。2マークで勝浦が先に回るが、膨らんだところを前田が冷静に差し返して2番手に浮上。その後はリードを守り切って2着でゴールし、優勝戦進出を決めた。
 迎えた優勝戦は、GⅠ初優出にして5号艇からの挑戦。雨が降りしきるなか、レースは12/3456の枠なりで開幕。スタートでは3号艇・井上忠政が鋭いダッシュを決め、1号艇・新開と2号艇・中山翔太をまくって1マークを先取り。そこへ前田がまくり差して迫り、井上に並びかける。2マークでは両者の攻防が続き、膨らんだところを中山が差し返して先頭に立つ。続く2周目、前田と中山の激しいトップ争いが展開。2周1マークでは中山が先行し、前田が内から差すもわずかに届かず2番手に。しかし、次の2マークでもう一度内を差し、ホームストレッチで艇先をかける。チャンス到来の前田は、3周1マークを強引に先マイ。このターンで首位を確実なものにし、堂々の1着ゴールを飾った。
 レース終了後はガッツポーズで喜び兄弟が待つピットに帰還した。この勝利により、来年3月蒲郡で開催されるSGボートレースクラシックへの出場権を獲得。地元の大舞台で、さらなる飛躍が期待される。

追っかけフレッシュスター

○:準優出
●:優出

  • 9/1~4芦屋
  • 13212
  • 9/8~13住之江
  • 5142262
  • 9/23~28宮島
  • 343142
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