連載 ★ 追っかけレーサー

活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手をそれぞれピックアップします。

2024

 今月のおっかけスターに選出されたのは、SG・GⅠで何度も結果を残してきた強豪・平本真之だ。1,000勝を優に超え、SG3V・GⅠ4Vと愛知支部屈指の実力者である平本は勝率も凄まじく現在、4期連続で勝率7点台をキープしている。そんな平本が6月に出走したレースは、どれもGⅠ以上のビッグレース。なかでも尼崎で行われたSGグランドチャンピオンの準優勝戦は、5コースから力強い走りを魅せた。
 SGの準優勝戦とあって、1号艇にはSGタイトルホルダーの宮地元輝、2号艇にはSG8V、勝率も7点台後半をマークしている毒島誠などかなりの強者が集結。その中で平本は、まずまずのスタートから1周1マークをまくり差し、バックストレッチで2番手を追走。しかし続く1周2マークの攻防では内を差した毒島の艇と接触。転覆の危機が迫るもなんとかこらえた平本は、その後も3番手を追走する3号艇・佐藤翼を振り切り2着でゴールイン。3月戸田に続き今年2度目のSG優出を決めた。転覆危機のアクシデントがあってもこの結果が出せたのは、SG優出への強い執念があってのものだろう。
 優勝戦では6号艇からの出場となった平本。レースは地元の大先輩である4号艇・池田浩二と3着争いを繰り広げるも4着。悔しい結果に終わったが、SGで魅せた走りに心を動かされたファンは多いことだろう。平本は7月の大村オーシャンカップ・8月の丸亀ボートレースメモリアルとSG参戦が続くが、力強い走りでさらなる活躍に注目だ。

今月の追っかけスター!

○:準優出
●:優出

  • 6/1~4戸田
  • 13154
  • 6/8~13蒲郡
  • 322433
  • 6/25~30尼崎
  • 152423
2024 6月30日時点

優勝はありません

 小学校から高校まで野球をしていた経歴を持つ近藤颯斗。コロナ禍で満足に大学へ通えない中、初めて友人とボートレース場を訪れたことで、レーサーを目指すようになった。そして2023年11月にきっかけの地である蒲郡でデビュー。結果は振るわなかったが、スタートタイミングは悪くなく、光るものが感じられた。
 そんな近藤はついに6月戸田の一般戦・最終日で初勝利をもぎとった。その節の近藤は前節の優勝モーターである14号機を手にし、初日は勝利まであと一歩届かずも初2着をマーク。好モーターでの活躍に初勝利の期待は高まったが、2日目以降は着外が続き、とうとう最終日に突入。その最終日の1走目も5コースから5着と結果は振るわずにいた。続くその節最後のレースでは6号艇で出場。対戦メンバーはGⅠ優出経験を持つ選手が複数出場し、中でも4号艇・折下寛法は通算17Vのベテラン。5号艇・権藤俊光についてはA1級であるうえ、勝率も6点台後半の成績を保っていた。格上の選手が集まる中、近藤はスタートから速攻で艇を進め、1周1マークを豪快まくり。バックストレッチで先頭へ躍り出る。そして1周2マークで後続との艇間の差を広げ、見事1着でゴールイン。デビューから99走目での初勝利となった。
 近藤はレ-ス後の水神祭でスタート直後に見せた激しい走りとは裏腹に、ファンの前でにこやかに手を振ってみせた。今節の初勝利を糧に、着実に勝利を積み重ねてほしいものだ。近藤のこれからの成長に目が離せない。

追っかけフレッシュスター

○:準優出
●:優出

  • 6/20~23戸田
  • 266551
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