連載 ★ 追っかけレーサー

活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手をそれぞれピックアップします。

2023

 年末の大一番・SGグランプリへの出場に向け、最後の勝負となった11月。その中で今月のおっかけスターに選出するのは地元とこなめの大スター・池田浩二だ。今年の池田は優勝こそ一般戦のみだが、記念戦線ではSG優出3回・GⅠ優出も6回、さらにオールスターで11年ぶり2度目のファン投票1位に選出されるなど大活躍。賞金ランキングもSGチャレンジカップ出場前時点で8位とグランプリへの出場をほぼ確定させていた。しかし池田が目指すはあくまでもトップ6入り。池田は過去2度もグランプリを制覇しているが、2度目の制覇を決めた翌年の2014年に現在の2段階トライアル制にルールが変更。それ以降池田は1stからの参戦が続き、優勝から遠ざかっていた。だからこそトライアル2ndからの出場のみならず、モーターや枠番が優遇されるトップ6へのこだわりは人一倍強い。
 最後の勝負駆けとなるSGチャレンジカップでは初日を連勝すると2日目以降も舟券外は1回のみと安定した走りをみせ3位で予選を通過。1号艇での出場となった準優勝戦では1周1マークで2号艇が差しを決めようとするもバックストレッチで振り切り今年4度目のSG優出を果たした。目標のトップ6入りに大きく近づくレースを披露した池田はシリーズリーダーの今垣光太郎が2着に敗れたことで優勝戦は2号艇で出場。レースは枠なり3対3でスタート。トップスタートを決めた池田は3号艇のまくり差しに抵抗する形で1周1マークをターン。しかし3号艇にツケマイを決められたことで後退。最下位でバックストレッチを追走するも2周目で一つ順位を上げ最終的に5位でゴールを決めた。最後は悔しい結果となったが、優出により賞金の上乗せに成功。ランキングが8位から6位にランクアップし見事トップ6入りを達成した。
 SGチャレンジカップが終了しグランプリの出場メンバーが確定。愛知支部からは池田の他、今年更なる飛躍を遂げSG初制覇を果たした磯部誠。安定した走りを今年も披露しSG1回、GⅠ4回の優出を決めた平本真之が参戦。二人は近年グランプリで優出しており、「今年こそは」と悲願の初制覇を狙っている。しかし池田も後輩に負けてはいられない。華麗なターンテクニックでグランプリを盛り上げ、黄金のヘルメットの奪還に突き進むだろう。

今月の追っかけスター!

○:準優出
●:優出

  • 11/3~8若松
  • 452236141
  • 11/12~17常滑
  • 12452213
  • 11/21~26三国
  • 115223
  • 11/30鳴門
  • 3
2023 11月30日時点
  • 常滑
  • 丸亀
  • 平和島
  • 桐生

 中村泰平は2021年後期から2023年前期にかけて、A1級をキープしていたが現級別でA2級に降格。さらに来年1月から適用される2024年前期勝率は5.78と7期ぶりに6点台を下回りもどかしいシーズンが続いている。なんとかA1級復帰に向け巻き返しを期待したいが、2024年後期審査期間が始まる11月、中村はいきなり地元蒲郡でVを決めた。
 中村がその節で手にしたモーターは勝率3.94、二連率17.5%とワースト級。しかし数字以上の手応えを感じており、初日は5コースから2着と好発進。その後も予選の全レースで2連対をキープすると首位で予選を通過した。準優勝戦では1号艇で出場も6号艇の前付けから深い位置での進入に。しかし中村は0台のスタートを決め、そのまま1周1マークを先制ターン。バックストレッチで他艇をリードするとそのまま逃げ切りポールポジションを獲得した。約1年ぶりのVと地元蒲郡初Vがかかった優勝戦で中村は「優勝しか考えていません。勝って蒲郡に恩返しをしたい。」と気合十分。その言葉通りインから挑んだ優勝戦では他艇の攻めを許さないコンマ07のトップスタート。最初の1周1マークを先制するとバックストレッチで首位を快走。その後も後続艇とのリードを広げ圧巻の走りを披露した中村は1着でゴールし、見事約1年ぶり通算4度目のV、そして地元蒲郡初Vを達成し恩返しを決めた。
 A1級復帰に向け、好スタートを切った中村は11月終了時点で勝率6.69と過去のA1級ボーダーをゆうに超える成績を残した。さらに冬場の調整を得意としている中村にとって、これからの季節は結果を残す大チャンス。勢いそのままに突き進む中村に今後も大注目だ。

追っかけフレッシュスター

○:準優出
●:優出

  • 11/7~12蒲郡
  • 21221264
  • 11/21~24常滑
  • 642433
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