連載 ★ 追っかけレーサー

活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手をそれぞれピックアップします。

2023

 2023年6月25日、ついにボートレース界に平成生まれのSGウイナーが誕生した。その名は磯部誠だ。磯部は昨年のSGグランプリで優出を果たし、今年は11月のチャレンジカップを除く、全てのSG戦線の優先出場権を獲得している。それが起因してか、今年の前半はなかなか調子が上がらなかった。しかし5月GW以降に気持ちを入れ直した結果、5月のSGオールスターでデビュー通算1,000勝目を達成、また6月はSG初優勝と最高の結果を残した。
 SG初優勝の舞台はボートレース徳山で開催されたSG第33回グランドチャンピオン。愛知支部からは磯部のほかにディフェンディングチャンピオンで師匠の池田浩二をはじめ、赤岩善生、平本真之、柳沢一が参戦した。予選は舟足が高評価だった石野貴之を押しのけて、堂々のトップ通過を果たした。準優勝戦は他艇を寄せ付けない逃走劇を披露し、優勝戦の1号艇を獲得。同じレースに出場していた池田も2着でゴールインし、師弟そろって優勝戦へコマを進めた。優勝戦の顔ぶれは今節において最強のライバル・石野が2号艇、平本が3号艇、静岡支部の坪井康晴が4号艇、池田が5号艇、岡山支部の茅原悠紀が6号艇であった。コンマ15でスタートした磯部は1周1マークで逃走態勢に。このまま逃げ切ると思われたが、牙をむいたのはやはり石野だ。3周1マークで詰め寄られた磯部は後方からのプレッシャーを感じながらも最終ターンマークをクリアし、見事SG初制覇を決めたのだ。レース後には水神祭も行われ、終始笑顔で締めくくった。最高の結果を残した磯部は後半も暴れまわるだろう。SGグランプリまで突っ走る磯部を見逃してはならない。

今月の追っかけスター!

○:準優出
●:優出

  • 6/1~6蒲郡
  • 21124421
  • 6/10~15児島
  • 5631123211
  • 6/20~25徳山
  • 232211
2023 6月30日時点
  • 徳山

 ついに前田3兄弟(篤哉・滉・翔)がそろってA1級となった。篤哉は2期ぶり、滉は2期連続、翔は初の昇格となり、今回は前田翔にスポットを当てる。2023年後期審査期間中は優出回数が0であったものの、大きな着を取ることが少なかったためにA1勝率を残したと考えられる。
 今期は5月のびわこ、6月の若松・津で優出、中でもボートレースとこなめで開催されたGⅢ第10回イースタンヤングでは前田3兄弟で唯一の予選突破と好調を維持。GⅢイースタンヤングの予選道中は内枠と中枠は連絡みの成績を残したが、外枠は着外となり予選10位で準優勝戦へ進出した。準優勝戦はスタート合戦となり、タッチスタートを決めた選手もいればフライングした選手もいた中で翔はコンマ12のスタートから3着に終わり、地元で優出とはならなかった。
 6月30日時点の2024年前期審査期間勝率は7点に近く、このまま活躍し続ければA1キープと自己最高勝率をマークするのは間違いないだろう。そして今回のA1昇格でGⅠ戦線の出場権も獲得。記念すべきGⅠ初出場の舞台はボートレースとこなめ「開設70周年記念競走GⅠトコタンキング決定戦」。ここまでPGⅠヤングダービーの出走機会がなかったことや、とこなめフレッシュルーキーに選出されているため、とこなめでGⅠ初出場を迎えたのは感慨深いだろう。地の利を生かして、愛知支部の先輩や遠征勢を打ち負かし、GⅠ初勝利をもぎ取ってほしいものだ。

追っかけフレッシュスター

○:準優出
●:優出

  • 6/1~4若松
  • 2122
  • 6/11~16常滑
  • 12265115
  • 6/20~25
  • 13114241
  • 6/29~30蒲郡
  • 322
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