BOAT RACEとこなめ

　12月住之江で開催された年末の大一番・SGグランプリ。愛知支部からは池田浩二・平本真之、そして今月のおっかけスターである磯部誠が出場した。今年は徳山グランドチャンピオンでSG初制覇を達成するなどの活躍をみせた磯部。賞金ランキングもトップ6入りを果たし、グランプリでの戦いも初のトライアル2ndからスタートした。
　優勝賞金1億1千万円の獲得だけを目指し挑んだグランプリの初戦は3号艇。枠なりでスタートした磯部はコンマ11のスタートを切ると、1周1マークをツケマイ。しかし1号艇のターンが壁となり、4着で初戦を終えた。悔いが残るレースとなり猛反省の磯部だが、2戦目の枠番抽選で1号艇を獲得。5艇立てとなったレースでコンマ08のトップスタートを切った磯部は1周1マークを先制。そのまま他艇の追撃を許さず1着でゴールを決めた。大きく得点を加算した磯部はトライアルのラストレースも内枠の2号艇を獲得。しかしピット離れで遅れてしまい本番は4コースのスローへ。レースは4号艇と5号艇で上位着を争う激しい展開も競り負けてしまい惜しくも4着となった。初戦同様、悔しいレースとなったものの合計22点の得点で見事優出。さらに池田・平本も優出し愛知支部のトップ3人が大一番のファイナルにそろった。
　昨年果たせなかったグランプリ制覇に向け、磯部は4号艇で出場。対戦相手は1号艇・石野貴之、2号艇・平本、3号艇・峰竜太、5号艇・池田、6号艇・茅原悠紀とファイナルに相応しいボートレース界のトップメンバーが集結。レースは平本がピット離れを遅れ、回り込むも他5艇が抵抗。オールスローの状態になる中、茅原が回り直し単騎ダッシュへ。3コースとなった磯部は1周1マークを攻めるも2コースの峰に抵抗される形でターンを決められ、大きく後退。しかし外枠勢も茅原の6コースまくりに抵抗したことで大きく流れたうえ、平本が転覆。磯部は石野・峰に次ぐ3番手で1周バックストレッチを追走すると、そのまま体制が決し3着でゴールを決めた。
　昨年と同じ3着となり悲願のグランプリ初制覇とはならなかったが、2年連続のグランプリ優出は磯部に新たな自信を与えてくれたことだろう。昨年の活躍から更なる進化を遂げ2024年もSG戦線を大いに盛り上げる磯部に大注目だ。