- 更新日
- 2025/12/12
前検は強風のため安定板使用で行われた。男子で気配が目立ったのは川原祐明・水摩敦の先日の周年で優勝戦ワン・ツーを決めたふたつのモーター。さらに伸び評判だった35号機の岡本大。記念で活躍したモーターがそのまま好気配だった。一方、女子はドリーム組があまり目立たず。こちらも記念で良かったモーターを引いた小池礼乃・滝川真由子・前田紗希が上々の動きだった。ようやくモーター相場も見えてきた感じだ。
9
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 6.62
- 53.8%
- 1回
- 0回
3拍子揃って強力足
早くもエース機と呼び声が高い9号機。その9号機をゲットしたのはドリームメンバーの川原祐明。おろしの中村駿平が素晴らしい足色で3勝を挙げたが、その時から相当な能力を感じさせていた。続く林祐介はいきなりエンストと事故レースにモチベーションを下げたが、「記念でも活躍するエンジンだと思う」とその能力は認めていた。そして、前回が菊地孝平だ。菊地は予選ラストで3カドから勝利すると予選トップ通過が確定。準優もしっかり逃げた。「出口の押し感がすごくいいし、直線タイムも出てる。足に不安要素はない」と万全の仕上げ。しかし、優勝戦は向かい風と中へこみに泣いて準優勝。決して足では見劣ることはなかった。
35
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 5.77
- 38.4%
- 0回
- 0回
伸びの威力は相当だ
伸びの威力なら現状ナンバー1かもしれない35号機。今回、35号機を手に入れたのは岡本大。初おろしの半田尚也は未勝利ながら攻めシーンを何度も作ったし、続く森永淳は、「他の人と同じようにSしからFしてしまう」と言うほどスリットから出ていっていた。周年でも下出卓矢は超速の伸びに仕上げていた。3日目には連勝で予選通過も決めたが、「これはエース機。こんな枠(4号艇)で準優に乗るような足じゃない。初日・2日目としょうもないレースをしたのが悔やまれる」と下出。来期はA2級降格と近況が絶不調だった下出だが、この節は存在感たっぷりだった。
53
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 5.44
- 44.0%
- 0回
- 0回
エース機になる可能性も
53号機は前田紗希が手に入れた。初おろし時からなかなかの動きを見せていた31号機。周年では椎名豊が乗って予選2位通過と躍進した。しかし、準優勝戦は気持ちが入り過ぎたからコンマ01の勇み足。攻めてきた下出卓矢を完全に止めて先に回っていたのだから、機力は間違いなく良かった。「エンジンは抜群に出ていると思います。優勝戦に入っても…って一緒に走らないからそれは分からないですけど、これはエース機だと思います」と椎名。最終日は6号艇で周回タイムがオール赤マークと抜群の時を出した。本人が言うように、エース機になり得る可能性は存分にありそうだ。
3
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 7.31
- 61.5%
- 2回
- 0回
バランス良く好ムード
3号機は小池礼乃の手に渡った。初おろしの山崎裕司は2走目で転覆してしまったが、その後は上位着でまとめて格好はつけた。続く松井洪弥はシリーズ3勝マークしての優出5着と気を吐いた。そして、前回は山崎郡が周年で堂々の優出だ。その山崎は3号機を高く評価。「理想的なもうひと足が来ないけど、ある程度までは来てます。バランスが取れて上位の一角。エンジンはいいです」と。記念で上位レベルの仕上げなら文句はない。優勝戦は強い向かい風でSが決まらなかったが、その1走で評価を下げることもないだろう。今回も注目すべきモーターのひとつだ。
12
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 6.43
- 46.4%
- 2回
- 0回
記念でも伸びは目立っていた
12号機を引いたのは高山智至。ここまで3節、全てA1レーサーが乗っている12号機。2節前の高野哲史が優出3着と結果を出し、前回の瓜生正義は未勝利ながらも優勝戦まで駒を進めている。その瓜生は選手間でも高評価の伸びだった。準優勝戦ではバックでグッと伸びて前を走る磯部誠に追いつき逆転の2着。「ターン回りだけしっくり来ないけど、他の足はレース足を含めていい。全速でいけば伸びていく」と瓜生。優勝戦は大外から鋭い仕掛けでのぞきかけたが、これはひとつ内の茅原悠紀に止められ不発。しかし、あの優勝戦でダッシュ勢の鋭い仕掛けを誘発したのは瓜生だったに違いない。