- 更新日
- 2025/11/25
快速王子こと湯川浩司が6秒66の前検一番時計をマークした。全体2位タイの川上剛と金児隆太が6秒74ということを考えたら、湯川のタイムが破格であることは明らか。前回が転覆で終わっているモーターだが、そんなことは一切お構いなし。湯川が早々と仕上げてきたと見ていい。素性的にいいモーターは中野夢斗・本多宏和の地元コンビ。ただ、まだ使用2節目ではっきりした素性は分からないのは確かだ。
24
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 8.27
- 72.7%
- 1回
- 1回
トップ級のパワーでV奪取
現行モーター最初の優勝機、それがこの24号機だ。今回引き当てたのは地元の中野夢斗。仕上げた常住蓮はこの優勝が今年7回目、若手最強と呼び声高い佐賀支部の有望株のひとり。初戦が2コースまくりだったが、それのレースもインパクト大の伸びだった。スリット後手を踏んだ位置からダッシュ勢を伸び返してのまくり勝ち。続くドリーム戦は6枠ながら道中追い上げ3着と好戦。それで勢いに乗ると、あれよあれよと優勝戦1号艇をゲット。「全部の足がいいし、S勘も不安はない」と優勝戦メンバーに入っても頭ひとつ抜けた足だったか。迎えた優勝戦はインからトップSを決め危なげない逃げ。まさに完勝のレースだった。
31
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 7.55
- 72.7%
- 1回
- 0回
ピット離れを含め強力に
31号機は地元の本多宏和の手に。大須賀友が手掛ければモーターは出る。いや、それだけじゃなかった31号機。前検に31号機を引いた大須賀が、「僕、当たりのモーターを引いたと思います」とすぐに素性がいいモーターと口にした。ペラ調整が上手い大須賀が言うのだから、その信憑性も抜群。初戦の1号艇こそ落としたが、2走目からは極上の動きで上位着を積み上げていった。「気温に合わせたら信じられないぐらい良くなった。準優メンバーでピット離れが飛んだし、足は全部いい」と準優勝戦はインを奪って一気に逃げ切った。優勝戦は3コースから握る形で2着。余裕を持って逃げた常住蓮には及ばなかったが、準優勝なら悪い結果ではない。
14
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 6.82
- 63.6%
- 0回
- 0回
伸び調整が合い上位の足だった
14号機を引いたのはモーター出しにも定評がある川上剛。14号機は初おろしのシリーズでは上位級の動きを見せていた。手掛けた木下大將は前検からチルトを跳ねて伸び調整を試した。すると、すぐに反応して、最初からググッと伸びる足だった。しかし、同時にピット離れに課題が出た。これでは全部6コースになってしまうと、チルト0でバランスを取って調整。すると、いい伸びのままでピット離れの悪さが解消。出足もそれなりにあるし、高いレベルの仕上がりになった。シリーズは都合、3勝をマーク。他の選手からの評判も高かったし、間違いなく上位の足色だった。
48
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 1.78
- 0.0%
- 0回
- 0回
前回の藤山は選手間で高評価
48号機を引いたのは尾崎雄二。この48号機を注目する点は、前回が藤山翔大が調整したというところだ。その藤山は2走して帰郷したため、どんな足色だったかは実際には聞けず終い。ただ、他の選手からは「藤山選手にはかなわない」と言う声を多く聞いた。ドリーム戦ではチルトを跳ね上げ破格の展示タイムを出していたし、この調整を尾崎が乗れるようなら面白いかもしれない。ただ、先ほど触れたように、藤山のセッティングは独特過ぎて乗りこなすのは簡単ではない。藤山が付けた伸びを、自分向きに調整できるのが一番いいのだろうが、果たして…。
10
- 勝率
- 2連率
- 優出
- 優勝
- 3.71
- 17.6%
- 0回
- 0回
合えば伸びはいい
まだ見限るには早い10号機。今回、引いたのは田中堅。これまで2節使われた10号機だが、乗り手を考えるとこの結果でも仕方ないかもしれない。ただ、初おろし時の竹田広樹が見せた4カドまくりは未だ頭に残っている。朝トコ小判レースで、人気を集めた有賀達也を、一気にひと飲みにしたのだ。その時の伸びは間違いなく上位級。その後は調整を外していたようだが、最終日にはまた竹田か納得のコメントもあった。前回の吉田祐貴はピット離れに難があったが、最終日はアウトから2着に来て高配当を演出している。走り出せばなかなかの動きにも見えた。もう少し、注視したいモーターだ。